奇妙な体験をしたゲームイベント

あいさつ

こんにちは、皆さんゲームしてますか?
今日は私が 9 月 12 日に参加した大会について書こうと思います。
参加した大会は Diabotical Asia weekend tourney #1 というもので、個人主催の小さなトーナメントです。

大会直前

日本時間 17:00 開始予定、参加希望者は予め告知してあったサイトから参加申請をしていて、私も当日の 15:30 ぐらいに参加申請しました。
その時点で参加希望者は 18 人ぐらい居て、小さなコミュニティのゲームの個人開催、また流行していない地域の大会としては結構集まっていた。
しかし、問題は 16 時から 17 時までのチェックイン(いわゆる点呼)から発生し始めます。

Toornament

まず最初に使用した Toornament の説明をするとゲームの大会向けのウェブサービスで、

  • 大会の日程、ルールなどの情報が告知できる
  • 参加希望者はサイト上でアカウントを作っておけばすぐに申請ができる
  • 日程直前になるとチェックインが開始される
  • チェックインが確認出来た参加者からトーナメント表を作成

などができます。主催や参加申請から当日の点呼まで殆ど自動でやってくれる便利なサイトです。
日本でも同じようなサービスがあると思います。

チェックイン問題と実際に起こったこと

しかし、 17:00 大会本番になり、チェックインを締め切ったのに何故か主催者は大会を開始できません。
最初の問題は参加申請したプレイヤーの半分以上が規定の時間にチェックインが出来なかったことにあります。
二つ目は通常、規定に間に合わなかった場合は失格になります。
しかし、なぜか主催者は Toornament の規定通りに開始せず、延期をし、チェックインをしていないプレイヤーをトーナメント表に入れてしまいます。
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これが実際のトーナメント表で、赤く塗ってあるのはチェックインができなかった選手。 見てもらえば分かると思うが、本来であれば存在しない「無の第1回戦」が実現しています。
また、 Toornament の仕様を無視しているから何か事情があるのだろう、と思っていたらチェックインしていない選手同士で試合が組まれていていました。
そしてそれが「実際に行われているのか行われていないのか」を運営が把握しておらず、また告知もしないため、 Discord は個人で点呼をしまくるという無秩序が発生。
更に言うと「無の一回戦」で、「チェックインが出来ないと連絡していた選手」が「無連絡でチェックインしていない選手」に負けていたりします。
結果的に私は 2 回戦分、約 2 時間ぐらいをただ待つだけで過ごすという状態になりました。
この時点で私は暇すぎて全身をストレッチし、スクワットや肩のトレーニングしつつ、虚無を見ている私の配信視聴者に「すげーことになってるぞ」というチャットをしていたりしました。
3 回戦と 4 回戦目は無事にプレイできたのですが、もう完全にやる気が削がれていたので 4 回戦目で負けた時点でダブリイリミネーションの敗者側のブラケットを棄権しました。
その後私はすぐ寝たのですが、今日見たら敗者側のブラケットに何故か「チェックインが出来ず棄権になっていたプレイヤーが復活」していて、勝ち上がってたりしました。どういうこと?
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大会や参加者の環境の説明

Asia と書かれているが参加者の 7 割以上が極東ロシア在住。大会主催者も同じ。
理由はこのゲームにはロシアのデータセンターが存在するが、西にあるモスクワなので日本の東京データセンターより距離が離れていて国内でも快適にプレイできない。
ましてやヨーロッパなどもっと遠い。メジャーな対戦ゲームなら独立国家共同体 (CIS) という区切りをしていることがあるが、そこまで大きくないゲームでは忘れ去られやすい地域です。
なのでウラジオストクのような辺境に住む人は東京サーバーぐらいしか快適に遊ぶ事ができない。
そして、東京データセンターなら韓国/中国、台湾やシンガポールぐらいまでだったらプレイ可能レベル。 ならばアジアと極東ロシアであわせて "Asia" や "Far East Asia" と呼ぶことにしよう、となっているんだと思う。
この界隈で言うざっくり「アジア」はこんな感じ。マークがついてるところがモスクワ。
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実はこの流れは同じ Quake 系 ArenaFPS の "Quake Champions" でもあって、一瞬だけ東京にデータセンターがあったんだけど、無くなったことによって極東ロシアの人々はプレイするサーバーが無くなった。
この件に関してはかわいそうだと思う。

教訓を得たこと

めちゃくちゃ当たり前の事なんだけど、今回に関してはその「当たり前」が全て通っていないので一応書いておく。

  • 大会の主催は規定通りに進めなければいけない
  • 使うアプリやサービスの使い方ぐらいは調べよう
  • 報告連絡はしよう
  • 少ない運営者でやるのなら、配信よりも大会の進行を優先しよう
  • 参加する人は時間を守ろう

本当に気心の知れた友人とやるイベント、とかだったら遅刻とかしても気にしないと思うが少しでも他人が居るなら絶対にしてほしい。
まじでこれぐらいしか言えることがない、小学校の遠足レベル。

その他

日本語がわからないロシア人が、対戦相手の「スペルブレイク早くやりたい」という名前 (トーナメント表では Higashi-ri となっている) に確認するのが段々雑になっていって、この界隈だったらほぼやらなそうなゲームの名前を呼ばせたのがよかった。
ただ人を呼んでいるだけなのに主張みたいになってしまっている。
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ほんの少しだけど日本人と交流できたのもよかった。次回「ちゃんとした」イベントがあるならまた一緒に遊びたいですね……。
以上、俺の休日の 5 時間でした。